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更新日 2018-07-27 | 作成日 2018-07-27

Ⅰ年生「生きている自分の手をつくる」

 この題材の目標。鑑賞と表現を通して「表現するということの本質」を感じとる。
 造形能力の面では形を面でとらえながら「比べる力」を磨く。相互評価によって認め合い、高め合うことのよさを実感する。心棒はなし。生徒の感想は部分です。この感想文が授業改善の大きな手がかりになります。

2004年3月

今回角度、長さ、でっぱりなどよく見て、こういう風になってたんだーといろいろなことを発見しました。面でのとらえ方もできるようになりました。集中力もつきました。

彫刻は奥が深いと思った。ロダンの「バルザック像」を見た時は正直なんだかわからなかった。でもなんだかズシリとした感じがした。題名は「たちあがる手」にした。

いろいろな方向から見て、実物と比べてしっかり観察し、自分で考えてできました。  それから、少し変えるだけで形がすごくかわるということがわかりました

いつも、いろんなことをやるのに大切な手。よく見たら気がつかないことがたくさんあった。うまくはできなかったけれども心をこめてできたと思います。

前と横を比べるとまるで違う人がつくたのかと思うくらい違っていました。全部の面を少しずつ見てコツコツ直していこうと思うようになりました。全部の面がピシッと決まりました。

力の入れ方だけでいろんな表現ができると分かりました。上手にリアルにつくることも大切だけど、気持ちをこめてつくれば、見る人にもその気持ちが伝わるのだと思いました。

だんだん、形になっていって、次の美術の時間が楽しみになりました。この授業でいろいろな方向から観察してつくる楽しさを知りました。真剣にやるおもしろさがわかりました。

つくり始めるとき「こんなの簡単だ」と思っていました。その甘い考えで集中力がなくなりました。先生からアドバイスをもらうと、なぜか集中して納得いく作品ができました。

手をつくるのはとてもむずかしかった。美術に対する感じ方が変わった。そして集中力がついたと思います。

彫刻が好きになりました。自分なりに力を入れているようにつくりました。つくっていくうちに、いろいろな発見がありました。

作品を見るときに、今までは「うまいなあー」っていう見方だった。手をつくってから「力強い手だなー」とか「表したいことがわかるなー」という見方に変わった。

「こぶし」をつくってて思ったのは自分の気持ちが作品に影響するのだと思いました。いいことがあって明るい気持ちで作ると、どんどん作れて、いい作品になるのが実感できた。

みんなからアドバイスをもらってつくっているうちに、自分の思っていた形ができてきたと思います。アドバイスをしたり、もらったりすることはとてもよいことだと思いました。

途中の授業から、心をこめることを意識してやったら、上手ではないけど、自分の気持ちの入ったものができた。完成した時はすごくうれしかったし、達成感があった。

題「力強い手」、理由は、自分自身が強くなりたいからだ。作品には出ていないけど、この握っているものは、今まで自分の心にあった弱さなのかもしれない。

今までは自分は何もできないと思っていたけど大きなまちがいだということを発見しました。題の「喜怒哀楽」は作品を作っている時の気持ちです。